万能ツールの猫の舌
猫に肌を舐められるとザラザラという感覚をあじわう事が出来ます。このザラザラさせる正体は、猫の舌にある「糸状乳頭」(しじょうにゅうとう)と呼ばれる突起物が舌の表面についているためです。
この突起物は1つ1つがうしろ側に反り返っており、水などを舐めた時に、外に逃がしにくい構造になっています。
糸状乳頭には、水をキャッチしやすい構造のほかにも、肉などの餌を削ぐヤスリのような役割を果たします。そして、毛づくろいの時などは、ブラシの代わりにもなる便利なツールになります。
猫の味覚
猫は毒物を食べるのを避けるために、苦味には敏感だといわれています。又、腐ったものを食べないように酸味も強く感じとることができるようです。
うま味感じる事ができますが、塩味は感じにくく、あま味はあまり感じないといわれています。甘い物を食べる猫は、飼い主が与えるから食べている事が多いといわれています。
あま味
あま味はエネルギー源となる食べ物を探し当てる味覚ですが、その感覚は一時的なものなので、感度は弱いといわれています。
しお味
自然界での暮らしには、あまり必要なかった為、塩味を感じる力は弱いようです。猫によっては、ほとんど感じないともいわれています。
苦味
体に害をおよぼすものを察知する味覚なのでとても敏感になっているようです。ただ、体調によっては、苦いものを食べてしまう事もあるようです。
酸味
獲物が腐っていないかどうかを判断する味覚なので、もっとも発達しているようです。又、辛さなどの刺激にも敏感に反応するようです。
猫舌について
熱い食べ物が苦手なことを猫舌といいますが、自然界には体温より熱い獲物は存在しないので、猫だけでなく、動物はほぼみんな猫舌だといわれています。
猫は冷たすぎる食べ物や水は苦手とされています。猫は食べ物を丸のみするため、胃に直接冷たい物が入ってくると、お腹を壊したり、吐いたりするそうです。その為、生ぬるい水が好きな猫が多いそうです。
餌の食べ方について
猫は餌を食べる時に舌ですくい取るように食べるので、餌を舌で押すように食べています。その為、餌を入れている器が平らに近い形状の場合は、餌を器の外にボロボロと落とす事がありますので、餌の器はある程度ヘリがあるものを購入する方が多いそうです。
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