猫が肥満になると、かかりやすい病気
尿結石:水を飲まなく、トイレの頻度が低く、太りすぎが尿結石の主な原因と言われます。
皮膚炎:自分で毛づくろいが出来ない場所が増えて不潔な状態になり皮膚炎を起こします。
関節炎:過剰な体重を支え続けることで、間接への負担が大きくなります。
糖尿病:よく食べ、水をたくさん飲んでオシッコの量も増えますが、病気が進行すると、徐々に痩せ始め、食欲がなくなり、嘔吐などが見られるようになります。
上記の病気などが飼われている猫が、太っているときにかかりやすい病気になります。
もし、肥満だった場合に、餌を減らすなどして食事制限をすると、栄養不足で毛ヅヤが悪くなる事があるので、ダイエットフードに切り替える方法もあります。
猫の肥満度チェックのFBMI
お飼いになっている猫が太っているかどうかがわかる指標があります。
FBMI=Feline Body Mass Indexと呼ばれており、猫のBMIといわれており、猫の2か所の部分をメジャーで測る事でわかりますので、さっそく測ってみましょう。
計測場所その1:LIMサイズ
猫の後ろ脚の膝からかかとまでの間の長さを計測します。通称LIM(Lower Hindlimb Measurement レッグインデックス測定値)と呼ばれており、骨を触りながら測ると分かりやすいようです。
計測場所その2:胸部寸法
胸部外周、猫の胸にあるあばら骨の部分で、一番外周が太いと思われる箇所を計測します。13本ある助骨で頭部分から数えて8番目位の位置になります。
肥満度チェック表
上記で計測したサイズで痩せているか、標準体型か、太っているか判断します。
LIMサイズ | 痩せ体型胸部寸法 | 標準体型胸部寸法 | 太り体型胸部寸法 |
25cm以上 | 41cm以下 | 42~52cm | 53cm以上 |
24cm | 39cm以下 | 40~50cm | 51cm以上 |
23cm | 37cm以下 | 38~50cm | 51cm以上 |
22cm | 37cm以下 | 38~48cm | 49cm以上 |
21cm | 35cm以下 | 36~46cm | 47cm以上 |
20cm | 33cm以下 | 34~46cm | 47cm以上 |
19cm | 33cm以下 | 34~44cm | 45cm以上 |
18cm | 31cm以下 | 32~42cm | 43cm以上 |
17cm | 29cm以下 | 30~42cm | 43cm以上 |
16cm | 29cm以下 | 30~40cm | 41cm以上 |
15cm | 27cm以下 | 28~38cm | 39cm以上 |
14cm | 25cm以下 | 26~38cm | 39cm以上 |
13cm | 25cm以下 | 26~36cm | 37cm以上 |
12cm | 23cm以下 | 24~34cm | 35cm以上 |
11cm | 21cm以下 | 22~34cm | 35cm以上 |
10cm以下 | 21cm以下 | 22~32cm | 33cm以上 |
ヒヨリさんのLIMサイズ、膝~かかとまでのサイズは15cmでした。
胸周りのサイズは50cmでした。
LIM15cmの行で胸囲サイズが39cm以上の50cmなので、大いに太りすぎのようです。
ちなみに、お腹周りは57cmでした。
本人のBMIを調べてみよう
という事で、飼い主さんの肥満判定のBMI値を調べてみましょう。
人間のBMI=現在の体重kg ÷ ( 身長m × 身長m )
を計算してBMI値を出します。
BMI値 | |
肥満度4 | 40以上 |
肥満度3 | 35~39.9 |
肥満度2 | 30~34.9 |
肥満度1 | 25~29.9 |
標準 | 18.5~24.9 |
痩せ型 | 18.4以下 |
BMI値が22の場合がもっとも病気になりにくい数値とされています。
例えば、体重60kgで身長1.6mの方の場合
60÷(1.6×1.6)=23.4375
BMI値が23.4となり、BMI値が18.5~24.9の間になるので標準体型となります。
ちなみに、ウエストが男性で85cm以上、女性で90cm以上あると、生活習慣病や動脈硬化へのイエローカードといわれており、ウエストサイズの1cmは体脂肪1kgにも相当するといわれています。
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