生まれたての子猫は目が見えないので、嗅覚のほかにヒゲの機能を使用して母猫のおっぱいを探しているといわれています。
猫のヒゲは定期的に生えかわりますので、床に抜け落ちたヒゲを見つける事があります。触ってみると意外と硬さがあるのに驚きを感じます。
ヒゲの高感度センサーの秘密
猫のヒゲの毛根の周りには知覚神経がたくさん通っている為、ヒゲの先端が何かに接触すると、その情報が瞬時に脳に伝わります。その為、ヒゲの部分はほかの毛より3倍ほど深く皮膚に埋まっています。
空気のかすかな動きも感知する事が可能だといわれており、高い所にジャンプするときは、風速と風向きをヒゲで感じ取っているそうです。
ヒゲの生えている場所
猫のヒゲは口周りのほかに、目の上・頬などの生えており、前脚首の裏側に生えている猫もいます。ちなみにヒヨリさんの前脚首の裏には、細く長い毛が3本ほどあります。
ヒゲは、硬くて長い毛の総称で、体を覆う被毛の太さが直径0.04~0.08mmなのに対して、ヒゲの直径は約0.3mmほどあります。
猫のヒゲの数は左右口もとが24本あり、その他を合わせると50本程度あるといわれています。
ヒゲのアンテナ機能
ヒゲの生えている上唇・頬・目の上・顎の部分のヒゲの先端部分をつなぐと円形になります。その形が猫の通り抜けるのに必要な大きさだといわれています。狭い所を通る時に便利なアンテナの役割をもっています。
安心してください。ただ太っているからでよ。
暗闇の中などの場合も、ヒゲをアンテナにして障害物をよけて動くのに利用しています。
又、獲物に視点を合わせて忍び寄る時は、足元の障害物をヒゲで把握しているといわれています。テーブルの上に置いてある物をよけて器用に歩く事ができるのは、ヒゲのセンサーによるものです。
ヒヨリさんは後ろ脚で物をなぎ倒して歩いていくよ。
ヒゲによる表情
遊びに熱中したり、物に集中しているとヒゲは前向きになります。
ピンと立てている時は、元気で喜んでいる状態だといわれています。
体調や機嫌が悪いときは、ヒゲも力なく下がっている事が多いそうです。
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