ゴロゴロ音を覚える時期
猫がゴロゴロと喉から聞こえる音、一番最初に鳴らすのは子猫が母親の猫とコミュニケーションをとるために発しているようです。
その為、生後2日目には小さな音ですが喉をゴロゴロと鳴らし、母猫に自分の存在をアピールしています。
ゴロゴロ音なら、お乳を飲みながらでも、口を開けずに母猫に自分の事を知らせる事が可能になります。
一説には、子猫のゴロゴロ音で母乳の出がよくなるともいわれています。
生後3週くらいになると、まわりにもちゃんと聞こえるゴロゴロ音を出せるようになります。これは、お乳を飲むために母猫のもとへたどりついたことをほかの子猫に知らせる役割もあるそうです。
生後9週を過ぎる頃になると、甘えや満足、要求、痛みなどのゴロゴロ音をいろいろな意味に使い分ける事が出来るようになるそうです。
飼い主にゴロゴロ音を鳴らす猫と鳴らさない猫
子猫の頃から人に飼われていて、飼い主を母親のように思っている猫は大人になっても子猫気分がぬけずに、母親に甘えたい気分になると飼い主にすり寄り、ゴロゴロと音を鳴らします。
成猫になってから飼った猫など、精神的に成熟している猫は、母猫に対するような感情を飼い主にいだかないので、ゴロゴロ音を鳴らさないようです。
いろいろなゴロゴロ音
猫は緊張しているときや不安を感じている時も、ゴロゴロ音を鳴らします。これは、心を落ち着かせる為に鳴らしているという説もあります。この時のゴロゴロ音は、気分がいいときのゴロゴロ音よりも低く、深く響く感じが多いようです。
ゴロゴロ音の大小には、猫によって違うようで、お腹に耳をあてないと聞こえないほど小さな音でゴロゴロと音を出す猫もいれば、隣の部屋にいても聞こえるほどの猫もいるようです。
ご機嫌やリラックスしているとき以外に、体調が悪いときにも猫はゴロゴロ音を出します。これは、ゴロゴロ音の振動で骨に刺激を与えて新陳代謝を高め、体内の治癒力を高める効果があるのではないかと言われています。
ゴロゴロ音のしくみ
ゴロゴロ音を出す仕組みとして一般的に、喉の奥にある軟口蓋(なんこうがい)のあたりを鳴らしているという「喉説」と、静脈を流れる血流が、横隔膜を通過するときに狭められて乱れ、呼吸するたびにその音が胸腔で反響しているという「血管説」が有力とされています。
いろいろと諸説あるようですが、いまだに真相は解明されていないようです。
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