アフリカのサバンナなどの映像でよく見かけるシマウマ。
体に白と黒のラインの模様がありますが、縦縞?横縞?と疑問があるかたもいるかもしれませんが、どうやら、判断基準があるようです。
シマウマなどの脊髄動物の縞などの模様は、頭を上にして背骨部分を上から見た状態にして、その模様が縦になっているか、横になっているかで判断します。
上の画像でシマウマ君を上から見た状態にしています。黒いラインが、横か縦か?
シマウマは背骨に対して水平に縞の柄が入っているので、シマウマの柄は横縞となっています。
シマウマが生息しているアフリカのサバンナ地帯は、広くなだらかな平地で背の低い木の茂みや背丈の高い草むらが生い茂っています。
そして、野性動物のほとんどは、色の識別があまり出来ないといわれており、ギラギラと照り付ける日差しの影響でよけいに色彩感覚を奪っています。
そのような状況なので、白と黒の縞模様のシマウマが大群でじっとしていると、サバンナの背景の草木などに間違われて、肉食獣に見分けがつかないといわれています。
さらに、群れをなせばなすほど、シマウマの柄が草むらや背の低い木のように見えて風景と同化してしまい見えにくくします。
遠くから獲物を物色するという肉食動物の習性を利用した生き残る為に最適な縞模様のようです。
馬やロバ、ラクダなどを飼っていて、人が乗ったり、物を運ぶのに利用していますが、シマウマを利用している人はあまり見かけないと思います。
それにはちゃんと、理由があるようです。
シマウマの背中は重さに耐えられない構造になっているので、人を乗せて走ることは不可能のようです。
しかも、気性が荒く、人になつかないので、いう事をきかすのは難しいようです。
ヨーロッパではシマウマの家畜化を試みましたが、うまくいかなかったようです。
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