脳神経細胞の数によると犬は猫より賢い?
米国、ブラジル、デンマーク、南アフリカなどの大学が共同で研究をして犬と猫の大脳皮質の神経細胞の数を調査した結果がでていました。
脳の神経細胞は情報処理を行っているので数が多いほど処理能力が高くなるそうです。
調査の結果、猫の大脳皮質の神経細胞の数は2億5000万、体重6.8kgの雑種犬の神経細胞は4億2900万、体重29kgのゴールデンレトリバーの神経細胞は6億2700万でした。
このことより、犬は猫より情報処理能力が2倍ほどあるので、認知能力も高く賢いのではないかという事です。
そういえば、犬は警察犬、番犬、狩猟犬、牧羊犬、盲導犬など、さまざまな所で活躍していますが、猫は、貿易船や倉庫などでネズミなどの害虫駆除対策やとして飼われていたくらいしか話を聞きませんね。
犬はさまざまな場所で活躍するうちに、その種類によって、よく吠える犬種とあまり吠えない犬種ができたといわれています。
犬種別による無駄吠えする習性
番犬など怪しい人に対して吠えて飼い主に知らせるような役割をしてきた犬の種類は、今も吠えやすい性質を引き継いでいるといわれます。
性格や育った環境の他にも、進化の過程で出来た犬の種類によっても吠える習性に違いがあるといわれています。
よく吠える血統の犬にむだ吠えしないようにしつける場合は根気よく頑張る必要がありそうですね。
とてもよく吠える犬種
ビーグル:紀元前からギリシャでうさぎ狩りに用いられたハウンドの末裔で、16世紀のイギリスでは野ウサギ狩りで活躍していた狩猟犬です。
ポメラニアン:スピッツの一種で19世紀イギリスのビクトリア女王に愛され、小さいタイプが流行して現在のサイズになった愛玩犬です。
よく吠える犬種
柴犬:日本に縄文時代以前から存在しており、山岳地帯に暮らし、鳥獣猟犬として活躍しました。
シェットランド・シープドッグ:イギリス最北端のシェットランド諸島原産の牧羊犬で、島の自然環境の影響で長い歴史の間に小型化し現在の姿になりました。
チワワ:小さな犬で現在の犬種は19世紀にアメリカで改良されたもので、王宮では愛玩犬としてお姫様などに愛されていました。
パピヨン:フランスの宮廷で人気を博し、マリー・アントワネットにも愛されたという愛玩犬で、スペインのスパニエル種が祖先です。
マルチーズ:紀元前1500年ごろ、フェニキア人によって地中海のマルタ島に持ち込まれた犬種で、15世紀にはフランスで貴婦人の愛玩犬として可愛がられました。
ミニチュア・シュナウザー:19世紀にシュナウザーとアーフェンピンシャーの交配によって生まれた犬種で、昔は農場のネズミ駆除や番犬として用いられました。
ミニチュア・ダックスフンド:ウサギ猟で獲物を巣穴から追い出すための猟犬だったダックスフンドを、より小さい巣穴に対応させるために小型化した犬種です。
普通に吠える犬種
ボーダー・コリー:8世紀後半から11世紀にスカンジナビアのバイキングがイギリスに持ち込んだトナカイ用の牧畜犬が起源とされており、19世紀末に現在の姿になりました。
ウェルシュ・コーギー・ペンブローク:イギリス、ウェールズ地方で牛飼いや牧羊犬として活躍し、エリザベス女王はじめ英国王室の愛犬としても有名です。
ゴールデン・レトリーバー:19世紀後半に誕生し、1920年に現在の名前に統一され、水辺の猟で撃たれた獲物を回収する狩猟犬です。
ヨークシャー・テリア:イギリスのヨークシャー地方で19世紀半ばに生まれた犬種で、ネズミを駆除するためにつくられました。
あまり吠えない犬種
トイ・プードル:ウォータードッグの一種で、ドイツの水辺で猟に使われていた犬が祖先です。
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル:キングチャールズ・スパニエルという犬種に、本来の中世らしさを復活させるために誕生しました。
シー・ズー:中国の王宮で愛玩犬として長年飼われていたペキニーズとラサ・アプソの交配による犬種です。
パグ:中国で古くから愛玩犬として飼われており、17世紀以降は西洋の王侯貴族にも愛されました。
フレンチ・ブルドック:誕生は19世紀半ばのフランスで小型のブルドックにテリアやパグを交配したものになります。
ラブラドール・レトリーバー:1800年頃に、カナダのラブラドール半島からイギリスに持ち込まれ、狩猟犬として改良されました。
ほとんど吠えない犬種
イタリアン・グレー・ハウンド:紀元前数千年前にエジプトで誕生した犬種で、現在のものはドッグレース用に小型化されたものです。
吠え癖をなおす教育でNGな方法
犬が吠えて止めさそうとする場合、犬と目を合わせたり、大きな声で叱るのは逆効果といわれています。
犬の世界では、視線を合わす事は敵対のサインなので、目を合わすと犬はその人を敵と認識するのでさらに吠えるようになります。
大きな声で叱った場合、犬からすると声援のように聞こえるようです。しかも、高い声で怒っている場合はさらに興奮して吠えるようです。
救急車のサイレンで吠える犬たち
救急車や消防車のサイレンの音に反応して吠える犬を見たことがある人がいるかもしれません。
ちゃんと、理由があるようです。
犬の遠い祖先はオオカミです。
オオカミは群れて生活しており、群れからはぐれたオオカミが仲間を探す為に発するサインが遠吠えで、この声はある高周波を発しており、これを聞いたオオカミが同調して遠吠えします。
現在の犬にも本能的にこの習性が残っており、仲間を探す意味は無いのですが、吠えるという行動が出てしまうようです。
救急車などのサイレンや高音の音は高周波を出しているので、本能的に吠えるようです。
コメント