猫の毛の白い部分
猫の毛の色は、四本足で立った時に背中側の上のほうから濃い毛の色がついて、足元に近づくと白い毛色になるというのが、基本法則となっています。
その為、色々な毛の色で白い部分があっても体の下のほうに集まっているようです。
砂漠などに暮らす猫などの動物の場合は、お腹側の毛の色が白っぽいほうが地面からの熱や光の照り返しなどを防ぐ事ができる利点もあるのではないかともいわれています。
そういえば、ペンギンのお腹の部分が白いのは海を泳いでいる時に、天敵のシャチなどが海の下がら見た時に、海面の色と同化して見つかりにくくしているからだと聞いた事があります。
猫の毛の柄の不思議
猫の品種は、その風土の中で自然に生まれていた種類と、偶然によって生まれた突然変異の種類と、人間が意図的に作った人為的種類の3つのパターンがあります。
そして、猫の毛色や模様の遺伝子は、分かっているだけでも20種類以上あって、組み合わせによってさまざまな毛色や模様に変化します。
ただ、毛色や模様の出来方にはある法則があるようです。
白い色の猫と黒い色の猫の子供は白黒のブチになる事はありません。
全身が同色の遺伝子と、部分的に白くなる遺伝子は別物になるので、同一色の猫が生まれてきます。
白猫と黒猫を合わせたからといって、グレーの色の猫が生まれる事はめったにないそうです。
遺伝子の優劣
親の毛色や模様が違っていた場合、子供に引き継がれる毛色の遺伝子には優性になるものと、劣性になるものがあります。
トラ柄>クラシックタビー
トラ柄の縞模様の猫とアメリカンショートヘアの模様の猫とかけあわせた場合、ほぼトラ柄の子供が生まれるそうです。
クラシックタビーと呼ばれる縞模様のアメリカンショートヘアは純血種以外の掛け合わせ以外では、ほとんど見られない柄と言われています。
白>黒・茶
全身を白にする遺伝子は、他の全ての遺伝子よりも優性だといわれています。
その為、白猫と黒猫、白猫と茶色の猫の子供はほぼ、白猫が生まれるそうです。
純血の白猫(遺伝子WW)と黒猫(遺伝子BB)を掛け合わせた場合、子供はWBの遺伝子をもつこととなり、白猫のWの遺伝子を1つでもあれば白猫となるので、子供は全て白猫が生まれます。
そして、WBの遺伝子をもった猫どうしを掛け合わせた子供の場合は、両親からBの遺伝子をもらい、4分の1の確率でBBとなり黒猫が生まれます。
これが、親のもつ遺伝子が子の世代で分離して現れる隔世遺伝(かくせいいでん)になります。
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